羊羹 秋穂もひやこい文鎮で とおりはいちいち面映ゆい 風はほんのり黴臭く 冊子の脚ものらりにくらり やるかたなしと酒を飲み 雨戸い打つ栗の音を 矢鱈ひふみと名付けては 硯でこさえた甘味を撒いて 野良の作法で島田を結う この羊羹のなかの事だ
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