びいだま

びいだま






おけいこのかえりみち
かがみがいちまいおよいで
おそらにとんでいつた
みそらはまるでおりがみの
かどのやうにきれいだつた
でんせんにきりとられた
あおいしかくいもようを
おれはくろくぬりつぶそうと
えんぴつでがさがさやるが
いつこうにくろくならない
かげにすいこまれるやうに
まつばやしのかげでやすむ
あせかいたさいだあをかつて
いつきにのみほしてひとやすみ
さいだあのびいだまとおれは
まるでいみがないというてんで
ひじやうにこくじしていた
しやべるやうにからからいう
じつとあせがひくのをまつた