2018-11-24 浮遊崛起 石 浮遊崛起(擦り寄り) おれは立つ 廃院にも日は照つて 目の眩むあおぞら一枚 おまえもまた胎児なのだらうさ ひどく悲しい繊維で編んだ なみうち際のポラロイド せいはりの汀はあてどもなく いつか聴いたコンポウザア あしについた砂の写真の それらをなつかしむくらいには ずいぶんとおくに来たもんだ かたちに洗われるからメツセージ ともだちがさう云っていたから きつとさうなのだとおもう にわに生えた立派なももの木に せいいつぱいに痰を吹くから おれが尚立つていることを どうか許してほしいとおもふ