第二夜 こんな夢を見た。 その昔、途中峠の茅葺の茶屋に、みつ豆のおみつと呼ばれる美しい娘が居た。明朗快活な性格に下膨れした頬がことさら愛らしく、多くの人々から人気を得ていた。近江から京へ抜ける行商人にとって、途中越は過酷な道程であった。その…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。