2014-10-27から1日間の記事一覧

愛想

愛想 めんこいかばねに ねばこいかべ ピウピウとふきすさぶ あいたいし 相対死きりむすぶ ほかをあたれど まてどくらせど ピウピウとふきすさぶはかねのけぶりに しつこいえん こごえちまつた泪は かばねの套に染む とうにすぎたがあいたいし おあいそすれど…

乗車場

乗車場 一条寺の駅長はピアノだつた ぐびぐびと鉛筆をのんでいた わたしはじつとただ切符であつた 長椅子のやうな雲が浮かんでいて わたしはそれらをじつとみつめていた まるで古本のやうな景色が いくつかのいつかをなんども なんどもいつたりきたりしてい…