円錐角膜 手前のロンパリ眼鏡には この田舎がどうにも独逸に見え いよいよこれはと思うのです あの鉄筋の電波塔なんかは ごつごつとしたゲルマン人のやう (儒徒にも超越論理的な現象が 円錐の屈折率の所為だらうか) 手前など孝悌すらままならず こすつてはこ…
アルトの傘 トレンチ羽織つた二月の底は 一体どちら様でせうか 雨も惚けて畷もぴかぴか ぽつりと雑居ビルの屋上に居て (原生天は軽く三棟分上にある) 彼処でさりさり鳴つているのは おおよそ俺という存在 三色刷りの念力ですら 空にもいろいろな事情が在ろう…
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