早春狼狽 ここらはもう 蚊帳のやうな月灯りで なにも憔悴せずとも まあるいやらなにやらで いつぱいではないか 俺は木製の林檎なので このやうな様なのだ たれか小火をおこしてくれ 月に口紅をぬるやうに 夜のカヌレのいつそう暗く だのにこころは透明で ぽ…
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