2014-04-26 金魚 石 オマージュ 猫の目みたいな月に どれだけレンガを積み上げたら とどくのだろうか くぐもったガラスのむこう 水槽のなかの魚は 夜空を見上げながら ただよいさまよっていた 誰も来ない部屋にいて どんなに朝が来ない事を 願うのだろうか いくつもの日々のむこう 靴紐を結びなおして また歩きはじめるんだ 心は少し軽くなっていた どうしようもなく遠くて 決して届かないとしても どうしようもなく迷って 決してたどり着かないとしても 私はきっと一人、歩きつづける