2014-05-31 洛中悲歌一 石 洛中悲歌一 嗟、観月の橋に佳人きたれり 我、七歩の間に平安詠いては 弓、天蓋の日に蒼穹射かけん 昆、敏を以てして礼習いて曰く 師、焦土されにし天は妲己なり 棺、甘露は言を棄て臍に痛哭す 枕、佳人を憂い荘園は鼓を打ち 歩、師の影を追いて歩朽ちゆく 堰、鯨に乗りし佳人を恋ゆれど 墨、賦は洛外下天を櫂ぐばかり 褞、羽衣は鯉を欺けるのを懼れ 雲、我金帯を以て大旱を誅すべく 玉、竹林の士大夫に三度訪中す 問、佳人と媾曳するは罰なりか 嗟、洛中に於いて我礼を糾さん