2016-01-04 からふね屋 石 からふね屋 シフオンの小路を 音符の花束で敷いて 黒鍵は黒猫の亡骸か それでも空は白くて 冬の日向のベンチに おれではない誰かが いつも隣に座つていた これはドツベル言語か 太陽に毛布がかかり 水銀灯もちらほらと ここら小雪のふりかかる あなたにも積もりますか このやうな景色ばかり 壁の星座は画鋲でできて 冬にはオリオンが鳴ります それでも空は暗いでせうか