独楽

独楽


独楽のやうです
踊りつかれたらそう
唐土からきた砂塵
てのひらにざりざりと
いつもさうでした
くわんせいの法則なるは
こころにも働くやうで
句読点ばかりが
畳に転がるのでした
かたい枕のやうな
雲霓のむかうに
はや咲き梅の京女
振袖、色剥げあてどなく
いややわなどと
腰にまいた言い訳です
稲穂相撲のやうで
折れた枯木でもよいですが
ぱちりぱちりと
火の粉ちらしては
あくる日、シヤボン玉
面つけた小僧さんが
ぱちりんぱちりん
射的をやつていました
円山の暮夜、提灯