2018-08-19 ハーフ夏生 石 ハーフ夏生 霊亀二年の新川に 錫杖の鳴り手を揉まば 我は風箒に掃かれる葉なれど 木影に絡まり恐美恐美 いくらのやうに日は過ぎにし 神籬ほどに生あらば 苔も生したり清水に岩魚 夜場には蓆を敷きにけれども 転じて天に弓を射らんや 成り立ち不祥の一生なれば 斯く斯くと居直り候 風雨に心の堤も堰切れん 在りし日の掌を思わば 余りに此の穂の高かりにき