夢芝居

夢芝居



石光るのは千五百ワツトまでと
   あるいはノツトでも可し


 牧場に相場屋が群がるばかりで
 手前つねづね利に疎く


こうして髪留めの伸びた具合で
   タンザナイトの季節には


  手を前によく気をつけとやつて
  日に二度ほど米を食べ


ポラも割れた鏡のやうなのだから
    人造宝石でもかまわない


  貧を分け合うものが居るのは
  誰かが決めた規範の上


夢芝居にはらはら舞うのは
   建部に浮かぶ灯籠か


  徒労で吐いては出目のない
  缶詰の電力會社


 風車はしこたまはたらいて
    がらがら廻り続ける