2018-10-23 病室チアノーゼ 石 病室チアノーゼ どうしておれはこうなのだ 脾肉に白髪を嘆くこともなく 在るがままに長らえて 通りを行き交うルサンチマンを じいと眺めては青ざめる 先ほどからやけに吐き気の酷い 化粧師は白粉ポンポンとやり つんとした辻褄にやつきである こうして廃院にたん病しては きつとひかりやそらを娶るから だからそのやうな目で視るな こうしてワルツをかけてやろう 人はいつだつてひとり渡り 糸を引くから猶更たちの悪い 手編みの星座にシルエツト あまりにアンペアの足りない どうかおれに縫目をわけてくれ