お守り 紅いお守りを ぶらさげた月夜の晩に きみたなじいと はりついた硝子の恋天井の染みを ござのやうなその染みを かぞえてぎいと うそついた障子の穴ぬりかべのやうな ざまあのない厚化粧を 繰言まじえては なりそめる古都の酒青いくちびる かじかんだド…
映劇 いばらのはらは 電燈ついたり からからまわる 舞台のそでに 電々松のたちならぶ 円筒たちならぶ 映写機まわる がらがらの とにかくがらんくびのねおちた すりきれた名優は モノトウンの味がした ひびのはいつた十月に ソワレ着た猫が一匹まるでくもが厚…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。