映劇

映劇


いばらのはらは
 <二百円の観劇券>
 
 電燈ついたり
  からからまわる

舞台のそでに
  <映劇とホツピー>

 電々松のたちならぶ
  <小人百円也>

円筒たちならぶ
  映写機まわる

 がらがらの
  とにかくがらん

くびのねおちた
 <千六百円の観劇券>

 すりきれた名優は
モノトウンの味がした

ひびのはいつた十月に
  ソワレ着た猫が一匹

まるでくもが厚いのに
 おれはまともにみれない