2014-10-24 お守り 石 お守り 紅いお守りを ぶらさげた月夜の晩に きみたなじいと はりついた硝子の恋天井の染みを ござのやうなその染みを かぞえてぎいと うそついた障子の穴ぬりかべのやうな ざまあのない厚化粧を 繰言まじえては なりそめる古都の酒青いくちびる かじかんだドレスの女に ながしめなげては そでをひつぱる おれのそでをひつぱる