電信柱

電信柱






ほころびた快楽を
薬莢につめこんで
ぽっけにつっこんどく
メトロノームみたいに
あてどなくあてどなく
またあてどなく歩いては
ちくたくちくたく歩いて
夕闇においていかれる
はゆい乾季がほろびさって
こゆい雨期にはいるまでに
きみと出逢えたらいいね
月傘ひとつ、あればいい
あの月の電信柱のしたで