俯瞰休符

俯瞰休符



つむりの窓辺の青さにも
ほんのり淡く桃のさし
天然もあまねく心電波浪
あくびの角部屋に
トタン屋根も不随する
熟してうまい空の中
行き交うものの凄まじさ
誰もいない廃院の屋上
錆びたおれや物干に
ワイシャツやらシーツにも
そろそろ色のついていい
それはもう虹色を所望する
なにせつむりなのだから
あるいはシールのラメラメか
どこもかしこも鍍金で
おれはそうあらぬように
ラムネの山を見つめていた