2017-04-14 俯瞰休符 石 俯瞰休符 つむりの窓辺の青さにも ほんのり淡く桃のさし 天然もあまねく心電波浪 あくびの角部屋に トタン屋根も不随する 熟してうまい空の中 行き交うものの凄まじさ 誰もいない廃院の屋上 錆びたおれや物干に ワイシャツやらシーツにも そろそろ色のついていい それはもう虹色を所望する なにせつむりなのだから あるいはシールのラメラメか どこもかしこも鍍金で おれはそうあらぬように ラムネの山を見つめていた