2017-11-09 俯瞰洗濯 石 俯瞰洗濯 漂白だらけの封を切り 空から蔓のもたれてきる ねり消しで雲をごりごりやり 終ぞそれでは様の無い 平身低頭のクロワツサン 黴の生えたこの毛布のやうで 茶色い軽視の前髪すらも かかる風情に詠み人知らず 硝子に混ぜた日光の これらは英国ステンドです そんな風に肩を揺らし だからこうして点滴なのか 五条別れで逢いませうと いつかの印刷インクも切れて 赤口の日にもうそれは きちんきちんの擦り切れる ホワイト花独活飾りの付けては 日に一善のあまい金平糖を おれは早晩舐めることだらうさ