俯瞰洗濯

俯瞰洗濯



漂白だらけの封を切り
空から蔓のもたれてきる
ねり消しで雲をごりごりやり
終ぞそれでは様の無い
平身低頭のクロワツサン
黴の生えたこの毛布のやうで
茶色い軽視の前髪すらも
かかる風情に詠み人知らず
硝子に混ぜた日光の
これらは英国ステンドです
そんな風に肩を揺らし
だからこうして点滴なのか
五条別れで逢いませうと
いつかの印刷インクも切れて
赤口の日にもうそれは
きちんきちんの擦り切れる
ホワイト花独活飾りの付けては
日に一善のあまい金平糖
おれは早晩舐めることだらうさ