衒学モノレール

衒学モノレール



若さはフルムーン宝塚
 カツカツ歩く女形の襟は
  潔癖にしてメイク部屋さ
   緞帳あがらば乙女を抱く



パチクリと目をやらば
 眼瞼なんぞは一等星です
  よく通る声で呼んでくれ
   俺の名をその澄んだ声で



ブラウン管に映る日は
 山に火事だとうそぶいて
  星も飛んでは浪漫のコード
   今わの際にもキラキラです



衒学シロツプ混ぜるのさ
 ぐるぐる眩い観覧コーヒー
  三周もすらば溶けてしまう
   チープな魔法の半券と千里