千歳飴

千歳飴




孤独シーケンスは千歳をなめて
こんやきつとさうしやう
角質剥離剤の日めくりならば
舌でコロコロという具合のほうが
よほど快気になるのだから
石積みのしらべに金箔かけて
ほのかにかおる瑪瑙に遊んでは
こうして額縁の空をたゆたう
鳴いた郷里はきつとアラモード
おまえがさうでないと主張するなら
紅白をやるから縦にうなずけ
ここらはアルカノイドではないと
おれは一年草なのだから
可惜と咲けばよいのだけれど
日めくりに分数のランドリーは
ノギスでやるから苦いのだ
洗えど洗えど目やにのついて
けさもぼやけて度のあわぬ