2017-04-09 俯瞰耄碌 石 俯瞰耄碌 春のろくでなしは 厚塗りポラやカンバスで だのに黒糖ぼたぼたと せめて一列に並んでいろ 灰吹からのぞんだ空に 浮かぶ舟なぞあるものか ことさらに寒もきわどいです 黄ばんだ文士の囀りやらを 枕にしてみて思うことは こういうやうな幻想か おれにはおれの要件がある そういうことなのでせう 閑々と鳥は朝を唱和し 夜にはバイオリンやセロで それは変わらないものであると なんどもネガを焼いては 安堵なぞ両切りだというのに いいからきついのをくれ 一つどうかそのきついやつを